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詩と映画と日記

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レベッカ



『レベッカ』

原作
ダフネ・デュ・モーリア

制作
ディヴィッド・O・セルズニック

監督
アルフレッド・ヒッチコック

キャスト
ローレンス・オリヴィエ
ジョーン・フォンティン




 
アルフレッド・ヒッチコック監督が
ハリウッドに招かれて始めての作品といわれています

南仏の観光地モンテカルロの美しい断崖から
いままさに身を躍らせようとする
富豪ローレンス・オリヴィエに声をかけて
ジョーン・フォンティンが自殺を阻止する場面から
ストーリーは進んでいきます

ヒッチコック監督ですから当然スリラーですね

ジョーン・フォンティン扮する質素な小間使いが
美人の妻を亡くした富豪の後妻となり
マンダレーの深々とした森の中の豪邸に
住む身となりました

女中頭の底知れぬ悪意ばかりか
周りからの奇異な物を見るような視線にさらされながら
夫の不可解な行動に悩みます

レベッカは、非常な美人と言われている
亡くなった妻の名前なのですが
本人の姿は一度も現われません
それなのに、ダフネ・デュ・モーリアが
題名に選ぶにはそれだけの訳がありました

『嵐が丘』『ハムレット』等で
女王陛下から、サーの位をいただき
有名なシェークスピア俳優であり
ヴィヴィアン・リーの夫でもあっ
たローレンス・オリヴィエですが
さすがに"生きるべきか死すべきか"と
悩んでいる役柄が何時でもぴったりです

ジョーン・フォンティンは東京生まれで
『風とともに去りぬ』のメラニーを演じた
オリヴィア・デ・ハヴィランドの妹ですが
スカーレットの役を姉妹で争ったりして
不仲だったそうです

寂しげな華奢な姿が
恐ろしい謎に驚愕し亡妻の思い出に翻弄される
役柄にとてもマッチしています

どんどんと引き込まれる恐ろしさと
ヒロインの魅力に読まされた原作に劣らず
映画もとってもよく出来ていると思いました

最近見直して
やっぱりヒッチコック監督はすごいなと思っています




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